ハロー・アゲインのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ハル・アシュビーの『スラッガーズ・ワイフ』くらいの微妙な出来で、尖り続けてきたフランク・ペリーも晩年は時代から外れて茶番でしかないロマンチックコメディを撮らざるを得なかったという寂しさ。『泳ぐひと』や『愛と憎しみの伝説』だけで終われないのが表現者としての現実であり、作家性云々の話をするならその辺りも抑えたうえで語る必要がある。ドジっ子で前向き、シェリー・ロングはいつでも最高な喜劇俳優。