こぅ

生れながらの殺し屋のこぅのレビュー・感想・評価

生れながらの殺し屋(1947年製作の映画)
3.8
名匠ロバート・ワイズ監督による、
【フィルム・ノワール】。

タイトルの殺し屋は間違っている。

冒頭、離婚を成立させるヘレン(クレア・トレヴァー)。
帰ると大家のクラフトと近所に住むローリー(イザベル
・ジュウェル)は、昼間から酒と煙草をお供に世間話で
盛り上がる。

このバツ2の大家クラフトは、酒豪で体格に見合った
発言も声量も豪快だ。

クラブでデート中に偶然出くわした新彼氏サムに堂々と
見せつける二股女ローリー。

その屈辱で、ローリーの家で待ち伏て、、◯◯殺人する
サム(ローレンス・ティアニー)。
その事後現場を偶然見つけるが、通報しないヘレン。

この一連のシークエンスの陰影が素晴らしい。

大家のクラフトは、探偵を雇う事に。

翌日フェリーで旅立つヘレンとサムが再会して、同行
する事に、、。
下心持って半ば強引に着いた先のホテルに会いに行くと
ヘレンには、婚約者が、、。

その後も話はめくるめく単純に一筋縄ではいかない。

冒頭から序盤まで、主要キャラ紹介と話の転がし方が
スムーズだ。強引でもあるが、【力技】でグイグイと
引っ張る。
一見面白いのだが、、どこか釈然としない、纏まりが
悪い印象を受けた理由として、主要各キャラの心理が
イマイチ【不明瞭】で、何を考えているのか頭の中が
分からないからであろうか⁈それに依って、物語にも
悪影響を及ぼす事は間違い無い。

実際、一体誰が主役⁈と困惑する。

クライマックスは、姉妹の口論、、


ラストの撃たれっぷりはハンパだった。


*ローレンス・ティアニーは、馬面も体格もベン・アフ
にソックリ。
こぅ

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