いなだ

和解せず/妥協せざる人々のいなだのレビュー・感想・評価

和解せず/妥協せざる人々(1965年製作の映画)
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途中まで観て、えっ話わっかんね〜となったので、ブックレットのあらすじを読んでから観た。三世代の話&時系列ごちゃごちゃ&省略ありなので、そりゃ分かりづらいな。ストーリーを把握するだけで精一杯だったけど、こうした不親切に思えるところ(説明されない部分、登場人物の冷たい印象)がこの監督の持ち味なのかな。内容としては、戦争(ナチス)をめぐるドイツの市井の人々の対立と欺瞞と復讐が描かれていて、家族間、世代間の“和解せず”ってところも描かれてる。副題「あるいは、暴力の支配するところ暴力のみが助けとなる」、なるほどな〜。
ストローブ=ユイレは『階級関係』を観て、原作(カフカ『アメリカ』)の文章の印象を映像として落とし込んでるのすごい!って思ったので、これも原作読んでからの方が良かったか…。 原作:九時半の玉突き/ハインリヒ・ベル
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