「彼女(カイルの奥さん)が好きか?」(カイル)
「愛し合ってる」(犯人)
「何よりだ。彼女が注射されかけた薬は処刑用だと知っているか?おまえの仲間は彼女を殺すつもりだ。
愛し合っているのなら殺される前に彼女と娘をここから連れ出せ」
宝石商のカイル(ニコラス・ケイジ)は、妻サラ(ニコール・キッドマン)と15歳の娘エイヴリー(リアナ・リベラト)の三人で、サラの設計した建設途中のプール付きの豪邸で暮らし始めています。
その日久しぶりに早く帰宅したカイルはプールサイドにライターを見つけ、防犯カメラの映像に若い男と唇を重ねるサラの映像を見てしまいます。
ダイヤモンドの取引相手に会うため出掛けようとしていたカイルは、訪ねてきた2人の偽保安官のためにセキュリティを解除し、カイルとサラは4人組の強盗団に拉致されてしまいます。
4人組の目的は壁に埋め込まれた金庫の中にあるダイヤモンドなのですがカイルは「すべてのダイヤモンドにはレーザー刻印がされているため売りさばくことはできない」「カットは誰がする?」「国内のダイヤモンドは米国宝石学会に登録されていて所有者が明確になっている」と、サラに銃口が向けられても抵抗を続けます。
4人組のリーダーは組織の幹部から預かった末端価格18万ドルの麻薬を強奪された男です。
メンバーは妻と弟ともう一人の男・・・。
リーダーの弟は建築関係の業者としてこの家に出入りがあり、サラと愛し合っていると思い込んでいます。
弟はカイルが商談で札束を受け取っているところを目撃しており「金庫には絶対に現金がある」と・・・。
そんな事件が起きていることを知らずに帰宅してしまうエイヴリーも拉致され・・・。
「金庫を開けたとたんに命を奪われる・・・」カイルはエイヴリーの命と引き換えに金庫を開ける約束をします。ところが金庫にはダイヤモンドはおろか、1ドルの現金もなく「この豪邸の建設が元で経済的に破綻した」とサラとエイヴリーに告白します。
リーダーは18万ドルの弁済し、組織から抜け出すため犯行に及び、弟は旦那と別れたがっているサラを奪おうと・・・。
カイルはセキュリティを作動させるのですが訪ねてきた警備員は射殺され解決のチャンスは失われてしまいます。
奪うものが何もないリーダーは、サラの写真に写ったダイヤのネックレスに目をつけ、ネックレスを探し当てるのですが、ネックレスに散りばめられたダイヤモンドはサラの知らない内にイミテーションになっていて、換金したとおしえられます。
リーダーは弟を守るために監視役を撃つのですが「18万ドル分の麻薬強奪の手引きをしたのは弟だ」と・・・。
「彼女が好きか?」カイルはリーダーの弟の心を巧みに取り込んでいきます。弟は精神的な疾患があり、サラの唇を偶然奪ったことで両想いと錯覚しているのです。
脅しのためにサラに銃口を向ける兄に弟は飛びかかり建築途中の部屋の壁を突き破り、中から舞い上がるように札束が飛び散り兄弟は偶然現金を手にします。その現金は・・・ために・・・。
サラに浮気はないことを知ったカイルは銃弾を受けながらもサラとエイヴリーを守るために・・・
「許してくれ、君のネックレス・・・。僕が死んだら保険が・・・」
「ニコラス・ケイジの映画はハズレなし」と信じていた神話?はいつの間にか「なんじゃこりゃ〰️」という映画の主演も多くなっていったのですが強盗団との駆け引き、何があっても開けようとはしない金庫の秘密、弟にまで裏切られているリーダー、弟の精神状態、壁に隠された現金の正体・・・と展開は巧みで面白いのですが初期のニコラス・ケイジ主演作品数に比べると「なんじゃこりゃ〰️」に近い映画かもしれません。
そういえば開始6分位のところでカイルがその壁を意味ありげに触ってるシーンがあったね。