地球の先住民族だと伝えられる“鬼”を蘇らせるべく暗躍する新興宗教団体・信輝会。
その陰謀にロックスターを目指す太郎が巻き込まれていく。
そして信輝会と戦ううちに、太郎の中に危険な変化が生じる……。
メジャー中のメジャー民話・桃太郎を題材に、ロックスター志望の中学生VS古代の鬼を蘇らせようとする新興宗教を描く伝奇ファンタジー映画。
映画のタイトルは『TARO! MOMOTARO IN TROUBLE』。
ビデオ発売時には『TARO! TOKYO魔界大戦』に改題されました。
ストーリーは桃太郎の鬼退治というモチーフを、新興宗教を隠れ蓑にした国際的な陰謀団との戦いという現代的なテーマへと焼き直した感じ。
DVD化はしてないし知名度は皆無に等しいが、出てる俳優さんは豪華。
竹中直人や佐々木功、谷啓も出てたりします。
そして大槻ケンヂも警備員の役で出てました（30秒くらい）。
主人公も俳優を引退したあと、草なぎ剛のマネージャー？をやってたらしいし。
ヒロイン役の娘はよく知りませんが、超棒でした。
そして鬼のビジュアルをみてアチャーってなってしまいました。
胴体と他のパーツのバランスが歪な鬼の造形…。
それでも90年代初頭の邦画はSFXをそれなりに頑張っていると思います。
最後の緊迫感のまるでない鬼とのバトルも最高に笑えるし、竹中直人の悪のりバトルも面白い。
ただしツッコミどころ満載な作品ですのでご注意を。
しかしこういう映画は海外で作った方が受けそうな気がする。
