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キラー・ホビー/オモチャが殺しにやって来るの消費者のレビュー・感想・評価

2.8
・ジャンル
クリスマスホラー/SF/スラッシャー

・あらすじ
クリスマスの迫るある日の晩、幼い少年デレクの元に何者かからのプレゼントが届く
彼の父、トムがその箱を開くと中から出て来たのは何の変哲もない玩具の様だった
直後、その玩具が動き出すとトムは殺されてしまう
痛ましい事件を目の当たりにしたデレクは以降、心を閉ざした様に言葉を発さなくなり玩具のある自分の部屋を避ける様に…
事情を知らない母、サラはどうにか息子を助けようと寄り添うが彼の状態は変わらぬまま
そしてとうとう親子の周囲では更なる奇妙な事件が発生する様になり…

・感想
クリスマスホラー月間DAY-5
トラウマによってサンタ姿の殺人鬼となったビリーとその遺志を継いだ弟、リッキーを描いた「悪魔のサンタクロース(原題: Silent Night, Deadly Night)」シリーズの5作目でオリジナルの最終作品
リッキーや前作からの登場人物、キムとロニー等は登場するもののこちらも同様にほぼ無関係のストーリーとなっている

玩具ホラーと言えば「パペット・マスター」シリーズ(未鑑賞)を筆頭にさほど目新しい物ではなく、今作のキーとなる人物の1人である玩具屋の主人ジョーと息子のピノらの名前から多少先が読めてしまったのも残念
でも玩具ホラーとしては面白い真相ではあった
何よりクリスマスシーズンの街が舞台になっている事がちゃんと活かされていたという点で少なくとも3・4作目よりは良かった

ただいかんせん殺人玩具による凶行のゴア描写が大分ヌルい…
まぁこれまでの作品も1作目を除いてどれもそんな感じではあったんだけど前作の様な不快描写も無いので余計にそれを強く感じちゃったかな…
親子愛という話の軸も物悲しさや感動要素はあるんだけど内容があるある過ぎてどうしても凡庸に感じちゃってイマイチ…

恐らく前作と今作は「ハロウィン」のオリジナルシリーズ3作目の様にオムニバス的な方向性を模索した結果なんだろうけど中途半端に話が繋がっているのが裏目に出ていてそちらと同様に失敗作と言って良い出来とは言い難い
ただ発想はそれぞれ上手く繋げれば面白い物に出来た感じはするのでそういう形で書き換えたリメイクでリベンジして欲しさはあった
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