「ファウンテン 永遠につづく愛」
僕の中でヒュー・ジャックマンといえば、「プリズナーズ」の洗面台をハンマーでぶっ壊すお父さんのイメージなんだけど、そのイメージを本作で更新したかもしれない…
癌で死にかけてる妻を治療法を見つけようとしている研究者の夫の話と妻の書いてる物語、そして謎の幻想世界の三つが描かれるが、ラスト15分くらいはまじで何が起きているのかがわからない。
ダーレン・アロノフスキーは「ノア 約束の舟」や「マザー!」のような宗教的内容の作品だけじゃなくても、神秘的でエキセントリックな映像を心がけてるんだろうな。あとラストがフワッと終わる感じも「レスラー」と「ザ・ホーエル」で使われてたし、監督自身のこだわりなのだろう。
初見では難解に感じるが、基本的には感動的なラブロマンスだし、映像の見応えもあるのでもうちょっと評価されてもいい作品だと思う。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞にノミネートされていたのも頷ける。