セットと衣装がとにかく豪華！
宮廷ものではなく、近代の清国の富裕層にあたる実在の人物をモデルに描かれたストーリーのため、華やかながらリアルさもあります。
日本へ留学する場面もあるのですが、ちょっと違うな？という和装も、道の広い日本の街並みのセットも、作り手の、雰囲気をどう伝えるか見やすくするかというこだわりが感じられて、悪い印象はありません。
時系列が、前後しながら進んでゆくので、そうした演出が苦手な方はメモを取りながらでもいいかも。
ねこチャンだいぶ混乱してしまい、減点はその辺です…
主演のクリスタル・ホアンさんが凛々しく美しく、秋瑾の時代を先駆けた人生を演じるにはぴったりです…！
他の演者さんも、中華文化特有の家族愛の深さ、儀を重んじるさまざまなシーンで、きらりと光る演技を見せてくれます。
南京条約の理不尽さ、革命をもってしても踏み躙られた国土と国の誇りを取り戻そうとした史実は、あまりにも重いものだけれど、こうしたエンタメを入り口に学びの機会を持てるのは、素晴らしいことだと、ねこチャンは思います…
戦闘シーンはさすがの規模で、映画に魅せどころをしっかり作ってくれています。
一般的な殺陣に限らず、功夫映画が好きならニヤッとしてしまうような、すごい闘い方！！
決して楽しい結末ではありませんが、観た方がいい。絶対観て欲しい一本です。
秋瑾が留学した日本は彼女にはどんなふうに見えていたのでしょうか。
