赤いジャケット

ゴッド・イン・ニューヨークの赤いジャケットのレビュー・感想・評価

3.0
カメル・アメッド監督の映画【ゴッド・イン・ニューヨーク】、原題【God Has a Rap Sheet】を観た
ちなみに、原題を訳すと【前科者の神】だそうです
カメル・アメッドはアメリカはニューヨーク在住
インディーズで映画を撮ってる人らしく、本作【ゴッド・イン・ニューヨーク】は2002年に制作され、インディーズフェスティバルで大賞を獲った映画だそうです
本編を観始めて、好感を持ったのが
16mmフィルムで撮影されてるんですね
デジタル化が進む、というかインディーズの大半は今はデジタル媒体を使用してるでしょうね
簡単に取り直しがきくし、流す媒体もインターネットだったり
そんな中で札束を大量に消費するフィルムですからね
バックに資本がついてるんやろうか
しかし映画の内容から考えると、資本を調達し辛いとは思う
いったいどうやって製作したんやろうか
さあ、物語はこうです
ニューヨークにある留置所にぶち込まれた人種も職業も年齢も違う男たち、その中の一人が自らを「神」と自称する
ユダヤ教の信徒が路上の娼婦に襲いかかってますよね
こんな感じでキワどいネタがズーッと続く会話劇なんですが、途中に挟みこまれる回想場面のおかげでダレる事無く観れた
登場する男たちは普段は押し隠している感情を吐きつけ、罵倒し合う
男たちがステレオタイプなイメージで描かれているのは、未だにステレオタイプが大半を占めているせいかも知れない
アメリカの多様さが産み出した壁、そこを通して世界の状況を映し出す、そんなコンセプトが面白い
今まで世界の状況に関心なんて持った事無い、そんな人がいるならオススメ出来る気がする
女性の観客はただ不快に思うだけかも知れないけど