メイマーツインズ

仁義の墓場のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

仁義の墓場(1975年製作の映画)
4.5
【隠れた傑作⁉︎シリーズNo.31】
《俺が死ぬ時はカラスだけが泣く》

監督・深作欣二、主演・渡哲也で描く実録バイオレンスの衝撃作‼︎
ソフト所有で再鑑賞。

戦後暴力史上、狂気と現実の間隙に生きたヤクザ。

その男の名は…

石川力夫。

戦後の混乱期の新宿を強烈に生き、飼い主をも噛む狂犬のような男。
そんな実在した伝説的ヤクザ・石川力夫を演じる若き渡哲也が鮮烈‼︎
まさに鬼気迫る演技‼︎
骨をポリポリ食べるシーンは凄まじい…(汗)
大袈裟ではなく、この渡哲也のキレキレの演技は日本映画では比類なきレベル‼︎
やっぱり渡哲也は角刈りにサングラス姿がよく似合うなぁ…。
昭和の名作ドラマ”西部警察〟の大門の原点のようでシブすぎる。

安藤昇、ハナ肇、梅宮辰夫、成田三樹夫、山城新伍といった昭和のコワモテ俳優たちの魅力を引き出す深作欣二の”神演出〟。
ヤク中を演じる田中邦衛もかなりヤバい…(苦笑)

深作欣二監督作品では”仁義なき戦い〟”県警対組織暴力〟に並ぶ傑作!衝撃度ではナンバーワン‼︎

石川力夫が最後に残した辞世にこうある…

”大笑い、三十年の馬鹿騒ぎ〟

燃え散った人生だった…