つるみん

NOWHERE~情け容赦なし~/NOWHERE ノーウェアーのつるみんのレビュー・感想・評価

3.4
【誌面では奴らが主人公だからな】

韓国とフランスの合作。
まずこの当時の韓国映画ではしないであろう斬新なカット割りと挑戦的なモノクロとビート打つサウンド。そしてセリフも少なく、大袈裟なアクション。韓国というより香港映画を観ているような感覚に近い。

しかし本作、1999年の青龍賞を獲得している。韓国のアカデミー賞というのはご存知の方も多いかと思うが、これがどれくらい凄い事かというと、まず対抗馬に『シュリ』が。そして前年は『八月のクリスマス』翌年には『JSA』が受賞しているのだ。なぜ本作のような異色な作品が獲得出来たのかは私には分からない。ただ、何か新たなブームを作りたかったというのはあるかもしれない。それにしても『シュリ』を落として、これなのがまた凄い。

たしかにアン・ソンギ、チャン・ドンゴン、パク・チュンフンと有名な役者は揃っているけれど、ストーリー的には普通だし、カメラワーク等が韓国映画にしては異色なだけであって…。
つるみん

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