てっちゃん

イカリエ-XB1のてっちゃんのレビュー・感想・評価

イカリエ-XB1(1963年製作の映画)
3.9
キューブリック閣下の”2001年宇宙の旅”へ影響を与えた作品!って聞いたからには、これは観ないといかんでしょ?でしょ?だよね?え?ですよね?と1人芝居うったところで鑑賞開始です。

気付いたのは、1963年の作品なのに、なんだこのモノクロは!!と驚愕する、明瞭さ。
それもそのはずで、4Kレストア版とのこと!
この修復技術にまずは驚くこと必至でしょう。

物語をざっくり説明すると、宇宙空間と言えど、船員たちは思い思いに過ごしており、地球上と変わらない営みが行われていたけど、とあることがきっかけで、人々は不思議な眠り病に侵される。
その不思議な眠り病に侵されるとき、徐々に人々に亀裂が生じ始める。

不思議な眠り病から解かれたとき、人々を”助けた”存在は何なのか?、何故眠り病になったのか?、我々はどこへ向かうのか?、そんな中で子供も生まれたりする、、、
なかなかに興味を持ってかれる内容ではないでしょうか。

”2001年宇宙の旅へ”に影響与えたって、一瞬で分かるショットや閉塞感に、かわいいロボット。
このロボットがHAL900みたいな高性能ではないけど、めちゃかわいい。
特に動く後ろ姿や、作業しているところなんて悶絶もの。

あと船員たちが館内で踊る不思議ダンスも最高だったな。
ダンスに全く詳しくないから知らないけど、あの未来的ダンスは最高だった。
画作りは言うまでもなく最高。

本作はエンドクレジットがない。
これは本作製作国のチェコ映画が当時エンドクレジット流さなく、冒頭で全部持ってきてたからなんだって。
この時代のチェコには、私が気になる系の作品を残した監督さんたちが、わんさかいるみたいだから、チェコ映画を愉しむ会の開催を定期的にしないとなと思った次第でした。
てっちゃん

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