フィルムによる記憶と時間の再構築。
初めはボーッと観ていたがどんどん惹き込まれ、亡霊の浮遊が如き体験だった。実験的でありながらも、フィルムへの愛が滲み出ていたのでどこか素朴さもある。
古くてgli…
再見。超絶大傑作。奇跡のような作品と同時に映画の(映像の)持つ力の深淵を覗いてるような作品でもあり感動と恐怖が同時に押し寄せてくる。『イニスフリー』もそうだったがゲリンは““今ここにない確にそこにあ…
>>続きを読む精神世界の記憶の映像を、芸術的に閉じ込めたような映画。
メカスや佐藤真を思い出さずにはいられなかった。
永遠に過ぎゆく時間の中で蓄積されてゆく記憶がより愛おしくなり、そして映画という媒体がより好き…
映画を構成する光、影、音のみで語られる凄まじく陶酔する幻想、幽霊が蜃気楼のように立ち昇り在りし日を追憶するメモリアルな記録があまりに美しい。確かにそこにあった記憶を拾い集め、フィルムの再生と停止を繰…
>>続きを読む1928年から1930年にかけて撮影された傷だらけのホームムービーを装う断片映像、現代の同所で彷徨う撮影者の亡霊、その不在の視線と記憶を巡るような空舞台が、時間や生死の概念を超えて幻想的に溶け合う。…
>>続きを読む美しい 光と影の記憶。傑作だった。
ビクトル・エリセをして「現代スペインで最も優れた映画作家」と言わしめるホセ・ルイス・ゲリン。
ローファイなタッチで、モノクロからカラーへ、映像からポートレートへ…
このレビューはネタバレを含みます