影の列車に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)- 3ページ目

「影の列車」に投稿された感想・評価

フィルムに像が結ばれ、画になり、それが動いて映像になり、焼き切れてただのシミになり、シミが動いて擦り切れてまた像を結んだり結ばなかったりする。偶然のせいで、抽象画と写真と映像が一個のメディアの上で行…

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RaRaRa

RaRaRaの感想・評価

4.9
ホセルイスゲリンは「世界」そのものしか写ってない映画を作った。彼の最高傑作どころか、ある種の映画の到達点。

強いて文句を言うなら、音楽はもうちょい少なくても良かったのでは。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

5.0

【映画における『百年の孤独』】
とある映画が、過去は変えられないが過去を使って今を変えることができるという胸熱理論で最高に感傷的な旅を我々に提示したが、ホセ・ルイス・ゲリンもまた過去を使って素晴らし…

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あ

あの感想・評価

4.1
影を作っている光が車のライトなのか月明かりなのか、毎回はっきり示すことで光と影が不可分の関係であることと映像の原理を描いているのが凄い。

前景の選び方でフレームはいくらでも作れるんだと思った。
Nao

Naoの感想・評価

5.0
古いモノクロフィルムの映像を辿って失われた時を明らかにさせる。鮮やかな映像美で魅せる前衛芸術作品。セリフなしで音と映像によって映画が構築される。映画への愛に満ちあふれた超絶大傑作。

ホセ・ルイス・ゲリンという人物は毎度詩的な映像表現を提示してくれる素晴らしい映画監督であるが、彼の作品で特に傑出しているのはこの作品だろう。

揺れる木の葉や屋敷内の鏡等物質の良さをそのまま撮った映…

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シネマQ

シネマQの感想・評価

5.0
何かが起こりそうな瞬間で満ち満ちている。
映画とはすべてホラーである、なるほどなあ。
どうやったらこんな映画が撮れるのかわからない。
フレームの外側についてここまで突き詰めて表現した映画もないんじゃないかなと思わされる。
ooospem

ooospemの感想・評価

4.1

どこかの国の郊外に住む、どこかの幸せそうな大家族のワンシーンをつなぎ合わせたホームビデオのような作品。他人事ではあるんだけど、これを撮った人と撮られる人の間にある強固な信頼関係をフィルムから感じる。…

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我々の目には見えていないカメラで切り取られた世界の続きを見せてくれた。
カメラに撮られた一部を更に引いて撮れば白いジャケットにハットを被った男がいるかもしれないし、更にカメラを引いて撮れば自転車に乗…

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