フィルムに像が結ばれ、画になり、それが動いて映像になり、焼き切れてただのシミになり、シミが動いて擦り切れてまた像を結んだり結ばなかったりする。偶然のせいで、抽象画と写真と映像が一個のメディアの上で行…
>>続きを読む【映画における『百年の孤独』】
とある映画が、過去は変えられないが過去を使って今を変えることができるという胸熱理論で最高に感傷的な旅を我々に提示したが、ホセ・ルイス・ゲリンもまた過去を使って素晴らし…
ホセ・ルイス・ゲリンという人物は毎度詩的な映像表現を提示してくれる素晴らしい映画監督であるが、彼の作品で特に傑出しているのはこの作品だろう。
揺れる木の葉や屋敷内の鏡等物質の良さをそのまま撮った映…
どこかの国の郊外に住む、どこかの幸せそうな大家族のワンシーンをつなぎ合わせたホームビデオのような作品。他人事ではあるんだけど、これを撮った人と撮られる人の間にある強固な信頼関係をフィルムから感じる。…
>>続きを読む我々の目には見えていないカメラで切り取られた世界の続きを見せてくれた。
カメラに撮られた一部を更に引いて撮れば白いジャケットにハットを被った男がいるかもしれないし、更にカメラを引いて撮れば自転車に乗…