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影の列車のspacegomiのレビュー・感想・評価

影の列車(1997年製作の映画)
4.8
誰もいない部屋、風がカーテンを揺らし、光が影を伸ばしす。人物の不在が物語を押し進める。卓越した演出力、技巧のもたらす戦慄。幽玄的な映像で語られるホラーから、フィルムの中の少女の登場であっという間にメロドラマに変調する軽やかさに映画のもつ底知れぬポテンシャルを思い知らされた。
映画が手に入れた時間という強力な武器を自在に操り、その行く末、喪失にも思いを馳せる…映画100周年を祝うに相応しい大傑作。写真とシネマトグラフの関係性、
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