ミシンそば

影の列車のミシンそばのレビュー・感想・評価

影の列車(1997年製作の映画)
3.9
3年前に鑑賞した作品だが再鑑賞。
初鑑賞時にはこの映画がどういう映画かほとんど分からなくて( ゚д゚)ポカーンだったけど、どういう映画か分かった状態での鑑賞なので、初見ほど面食らうことはなかった。

保存状態が最悪で、修復をしても画像が荒れまくりの家族映画と言う“過去”を通して、それが“現在”に滲み出てくる様を楽しむものなのだろうコレは。
そこにセリフはなくても、現在の中には何かがいることは明白に分かる。
映像の荘厳さは言うまでもなく、影も光も水滴も、画面荒れさえも利用して取り入れる計算され尽した映画だ。

時には考察と言うものが悉く無粋になることだってある。