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影の列車
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『影の列車』に投稿された感想・評価

ホセ・ルイス・ゲリン監督が映像作家として作家性を遺憾なく発揮した(と言われる)作品です。

前作『イニスフリー』ではジョン・フォード監督作品の『静かなる男』と現在をマッシュアップしました。本作では架空の映画と現在をマッシュアップしました。前回はアイルランドのイニスフリー(コング村)でしたが、今回の舞台はフランスのル・トュイです。過去の映像と現在の映像の比較で語るストーリー。セリフではなく、映像に語らせる。セリフがほぼない分、観る側の想像力がかき立てられます。そこはうまい!

本作における架空の映画は弁護士フルーリ家が残した家族映画。保存状態が非常に悪く、かなり劣化していたが、それをなんとかレストアした(という設定)。この「劣化した映像」が素晴らしい。今でもたまに見られる手法ですが、本作はその最高峰です。

現在のル・トュイとフルーリ邸の映像的特徴は自然のフィルターです。朝霧や窓についた雨の滴など。そこに過去の映像を重ねてくる。そこからストーリーが生まれてきます。夫婦の関係、そして夫とメイドの関係。ただ、現在のル・トュイの映像は少し古臭さを感じてしまいました。ああ、昔こういう「キレイな映像」が流行ったよなーって感じ。過去の「劣化した映像」より現在の「キレイな映像」の方が古臭いという皮肉。だって、環境ビデオ風なんだもん。昔のミュージックビデオ風と言ってもいい。そこがとても残念です。
emily

emilyの感想・評価

5.0
1930年11月のある日、アマチュア映画監督が行方不明になり、その三ヶ月前に家族の幸せそうな姿を撮影したフィルムが見つかる。ゲリン監督はそのフィルムを修復し、今の邸宅付近の映像と交差させ、失われた時間を実験的な映像の数々で独自に修復していく。

冒頭の構図ですでにやられてしまう。舟と池に映る月、やがてしらむ朝焼けを迎え、別の一日を迎える。それはこれから映し出される日常の移り変わりを予告しているようだ。残されたフィルムをまずはそのまま映していくが、荒い画質や時折残ってるシミや汚れまでも、効果的に生き、コラージュ的な演出、早送りに乗る音楽がきっちりリズムを作り、声はなくともその幸せな笑い声が音の中に溶け込んでいるようだ。

そこから一旦現在の邸宅周辺が映されていく。誰も居ないそこにたしかに日々が流れ、窓ガラスや鏡、絵画などに映り込む雑踏や景色の数々、捉える自然音のバランスと映像の重なり、影や自然の産物により浮かび上がる生をサスペンスフルに映したり、私たちが目にしてるそれとは全く違う側面で、さらに息を吹きかけたように一つの生き物として、誰も居ないはずの邸宅に人の気配が差し込み、流れてきた年月を思い起こさせれ演出の数々に息をするのも忘れてしまうほど見入ってしまった。

さらに後半以降では古いフィルムに息を吹きかえる意図的な遊び心満載の演出が施され、モノクロをレトロカラーにまで引き上げ、一旦停止、映像の交差、羅列、早送り、スローなどあるゆる手法で、現在の映像と交差させながら、失われてしまった幸せな時間を別の側面から映し出す。

それはゲリンが映し出す鏡やガラス越しの別の側面から見る自然や雑踏の映像と同じように、家族の一見幸せに見えていた日常を分解し、監督の解釈をもって切り貼りしつなぎ合わせていくのだ。そこでみる表情は現在の影に占領された邸宅の顔と対照的に、そうしていままで見えてなかった隠れている現実をも炙り出していく。過去の再現やカメラを構えるアマチュア監督が映り込んでるカット、その謎を解き明かしながらも深い霧に包まれなぞに溶けていく。

たった20分の映像から着想された、一瞬の無駄もなく、偶然までも味方につけた、実験的かつ日常の何気ない美しさを最大限に引き出したまさに映像マジックを超えた奇跡。一瞬の瞬きも勿体無いと感じてしまう、至福すぎる時間。そうして私たちはここに交わっていない未来を監督が撮ってる"今"から創造する。
初ホセ・ルイス・ゲリン☆

なんとも実験的な作品。
セリフなし。

提示されるのは…
1930年11月8日、トゥイ湖でパリの弁護士フルーリが謎の死を遂げた、ということ。

彼が死の数ヶ月前に撮影したボロボロガサガサの家族映画をリマスタして、上映するというのだ。

古い映像や写真とカラーな現代。
それを何度か行き来することで、あぁ…この人は今はもういないのだなと感じたり。

モノクロで音声は無く、軽快なピアノ音楽が流れる画面の向こうでは、楽しそうな家族の日常。

そこから現代へ。
突然の"音"に驚く。
森の緑、湖の青に驚く。

今は誰もいない屋敷。
しかしそこには写真や家具が遺されている。
人がいなくとも、太陽も月も出て、屋敷に絶え間無く変化をもたらす。

そしてまた古い映像へ。
ワンピースでボブカットの美人とおじさん。
彼等の視線を中心に。
こちらを見て、お互いを見て…

現代に戻り、いざ湖へ。
霧、森、羊。
ぐいぐいメイドを口説くおじさんにドン引きw


………と。
なんとも感想に困る作品でした(笑)
これこそ考えるな感じろ、なのかな?

光と影と音に拘ったという監督。
映画というものへのオマージュを詰め込んだらしい。

意味不明でも、これは劇場で観たら何か違うモノを得られたかもしれないなぁ~

今は亡き人々。
そう認識して画面で動く人々を眺めるって、ちょっと脳内変換が必要だった。

あかねちゃんセレクト作品☆
流石、イイもの持ってる(*´ω`*)

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