1930年11月のある日、アマチュア映画監督が行方不明になり、その三ヶ月前に家族の幸せそうな姿を撮影したフィルムが見つかる。ゲリン監督はそのフィルムを修復し、今の邸宅付近の映像と交差させ、失われた…
>>続きを読む身近な事物の動きを捉えようとするリュミエール的ホームビデオに始まり、モンタージュ、サークのごときメロドラマ、ルノワール、小津を経由し、純粋な光と陰の戯れ自体を切り取る現代に至る映画史のドキュメントと…
>>続きを読む2016/12/11 blu-ray
セリフが全くないことはおろか、活字的な情報も冒頭の導入部分のみ。小津的な無機質ショットをひたすら繋いだり、人物も固まったりと静的だけど、光・影・音楽がダイナミ…
常人からは搾り取っても出てこないであろう発想を用いて表現する映画愛というのが、どれほど美しいか。二度観てこその映画だと思う。一度目には決して抱かなかった感情が、二度目にて芽生える。これこそ正しく監督…
>>続きを読む過去を見ることは、映像や写真を通さずには出来ないことで
その瞬間に(気持ちだけでも)戻るということは、その場所に訪れるもしくはその頃の何かを見る(聴く)ことで可能にはなるけれど、復元するということは…
こういう映画に出会えると映画好きで良かったと心底思えるし、そもそも撮った本人が一番充実感を感じていそうな気すらする。実験映像などと一言で片付けてしまうのはあまりにももったい無い。人は生きていく上で多…
>>続きを読む30年代の弁護士の自殺を、彼の撮ったドキュメンタリーフィルムを通じて解いていく、というテイで語られだすのだが、前半部のフィルムと今現在の屋敷ではひたすら、流れる水、走る子供、ブランコにのる少女、風に…
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