Yukio

バタリアン リターンズのYukioのネタバレレビュー・内容・結末

バタリアン リターンズ(1993年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

元々、結構すきそうだなって何となく思っていたのだけど、実際観たらすごくよかった…。見事に性癖(?)にハマり…。

なにせ、主役の女の子の演技が良い…!ゾンビ化が進むほどに抑えきれなくなる食欲。好きな人の前では、化け物なんかになりたくないから、見せたくないからって、賢明に我慢して自分を傷つける。
痛がってるけど、元々M気質で痛みも好きなんだな…って思う描写はあるけど、それでもやっぱり切ない。
この映画を勧めてくれた人も言っていたのだけど、全身の傷は、愛する人の為に出来たもの。それって何だか美しい。

バスト丸出しニップルピアッシングは流石にサービス意識しすぎだしなんかギャグっぽいとこもあるって、思わず笑っちゃうんだけど、それも含めてビジュアル良…。

因みに彼女のセリフ、
「…どうして生き返らせたの?」
「死なせて…!」っていうのも、リアルさがあって、その時の顔もまた良い。

一番グッとキてしまったのが、黒人の優しいおじさんを食べちゃうくらい衝動が抑えきれなくなってカートに鉄パイプでぶん殴られた直後の、ハッ!とした後の哀しい顔よ…。怯えと、孤独と、哀しさと…縋るような眼にゾクっとしてしまう。

ストーリーとしては王道っちゃ王道なのだけど、オチが手放しハッピー!って感じじゃないのも好感が持てた。

個人的には大満足です
Yukio

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