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愛する人のデイのレビュー・感想・評価

愛する人(2009年製作の映画)
3.9
以前観て、内容をスッカリと忘れてしまい、もう一度観たくて再鑑賞しました。

この邦題より
原題の"Mother and Child"のほうがしっくり来ますね。

まさに母親と子供の物語なので。


・カレン(アネットベニング)
14歳の時に妊娠出産。
母親から出産直後に子供を養子に出されてしまう。
52歳。母親の自宅介護をしながら、療法士として働いている。
いつも怒っていて、人を寄せ付けない。

・エリザベス(ナオミワッツ)
カレンの娘。養子として育つが実の親を知らない。
養父母とも疎遠になっている。
美しい美貌を持つ優秀な弁護士。
ただ、自分が養子に出された事や、養父母との疎遠等で、誰かを愛した事が一度も無い。37歳

・ルーシー(ケリーワシントン)
結婚4年経っても子供が出来ず、養子を望むも、夫の理解が得られず離婚。

と、この3人の話をオムニバス形式で描いた形の作り。

カレンとエリザベスは母子だけれど、そこに、どうルーシーが絡んで来るのか…最後まで分からなかった。
(再鑑賞なのに💦)


カレンは自宅で母親の介護をして、昼間は働いているので、ソフィアという家政婦を雇っていました。
ある日、ソフィアが幼い娘を連れて来た事が気に食わない。

同僚のパコに優しくされるも、暴言を吐いたりと、人を傷つけたり、とにかく人を寄せ付けない。

ある日、カレンの母親が亡くなってしまう。
「カレンの子供を養子に出した事を後悔している」
と言葉を残して。

その言葉はカレンに対して直接言ったのでは無く、家政婦のソフィアに言った言葉だった。
そこで、泣き崩れるカレン。
「どうして私に直接言ってくれなかったの??」
そこから、カレンの張り詰めていた心がほどけていき、優しい人となって、パコと結婚。
ソフィアの娘を可愛がるまでになる。


エリザベスは新しく弁護士事務所に入ったそこの上司のポール(サミュエルLジャクソン)を誘惑し、セックスをしてしまう。
ポールは5年前に妻を亡くしていた。

そして、高級アパートの隣に住む若い夫婦の夫を誘惑して、何回かセックス。

やがて、エリザベスは妊娠。
父親は誰か分からない。
ポールが本気になってしまったのもあって、弁護士事務所を辞めて、引っ越す事に。


ルーシーは20歳の若い妊婦(感じ悪いヤツ!)の間に養子縁組の契約を交わしていた。
でも、夫から「他人の子供を育てるのは抵抗がある」と言われてしまい、
更に20歳の女性からも、出産直後に子供を渡したく無い…と言われ、病院で半狂乱に…。


……

こういうシステムが今もあるのか分からないけれど、
守秘義務があるから、お互いの連絡先を教える事は出来ないけれど、
お互いが会いたいと思ったら、手紙を書いて、その手紙がマッチングしたら、会えるというシステム。

カレンはずっと養子に出した娘の事を考え無い日は無く、娘に宛てた日記も書いていた。

夫パコの薦めもあり、カレンは養子に出した娘に手紙を書き、乳児院に預ける事に。

そして、エリザベスも出産間際に"実の母親"宛てに手紙を書いて預けていた。


って、乳児院の手紙の保管ミス!!
こんなのあり得ない!!
会社のミスどころじゃない!!人の運命を狂わせてしまうのだから!!酷いー😭


と、エリザベスから生まれて来た子供は…

その子供の行方は?


観ているうちに、段々と思い出して来て、観るのがツラくなり、何日間かストップ。


でも、この映画はハッピーエンドでは無いけれど、バッドエンドでも無いのです。


3人の女性の糸が絡みあって、どんどんとたぐり寄せるように近付いていく。


アネットベニングの演技が本当に素晴らしかった!!
いつも憂鬱を抱えながら、人に怒りをぶつけて生きて来たカレンが穏やかになって行く様子を見事に演じていました!!
流石!!

ナオミワッツは今でも美しいですが、13〜14年前のナオミワッツも美しいー!!

当時、観た時、ジェントルマンふうなサミュエルLジャクソンを初めて見たのですが、違和感無し。
やはり、役者ですねー。

ケリーワシントンは、まだダサかったですね💦
今はカッコ良くて素敵な女性に。

そして、いつも脇役なのですが、発見すると嬉しいディヴィドモース(笑!!!

LAの日差しが降り注ぐ、そんな画も、ストーリーとは対照的に癒しとなりまた。

私、オムニバスの作品って好きかもしれないですね。
この人とこの人とこの人がどこで、どう繋がるのか…みたいな?


と、ネタバレギリギリ範囲内?🙇‍♀️でアラスジをダラダラ書いてしまいましたが、
忘れ無いように、自分のメモとして…。

長くなりました。
ここまで読んでくださってありがとうございます🙏
デイ

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