網走刑務所を出所した男(高倉健)が、宝石入りのマリモを入手したことにより、強盗犯に仕立て上げられてしまう。高倉健主演の人気シリーズ第2弾。
本作の主なる舞台は青森県(ロケ地は函館の可能性あり)。男臭かった前作とは打って変わり、本作では大勢のエキストラを配した屋外ロケと華やかな女性陣が起用されている。全体的に「地帯(ライン)シリーズ」の延長線上という印象が強い。
ヒロイン枠を埋めているのは、主人公とタッグを組むことになる女スリ師(嵯峨三智子)と気骨な性格のストリッパー(三原葉子)のふたり。後者は明らかに体躯が大きくなってきているが、劇場に立ったときのミステリアスな煌めきは本物。
高倉健による婦人用下着の香具師口上と火祭り会場を利用した決闘シーンが愉快痛快。クライマックスの「高倉健 対 安部徹」は、シリーズ通してのベストバウトと言っても過言ではない。