イチロヲ

監禁アマゾネスのイチロヲのレビュー・感想・評価

監禁アマゾネス(2006年製作の映画)
3.0
主力の若手ダンサーとして活躍する青年が、覆面姿の女性3人組から陵辱行為を受けてしまう。プレッシャーを抱える男性が被虐嗜好を覚醒させていく、オーストラリア産のエロティック・ドラマ。

日本版ではトンデモ系の小品のようにパッケージ化されているが、その実態はシリアス路線の正当派サスペンス(原題は「黙示録」)。自身の性欲を相手にした葛藤と転落が至極マトモに描かれるため、トラッシュ系のエロ映画を期待するのは禁物。

サドマゾ描写では、小部屋に拉致監禁された主人公が、緊縛プレイ、強制オナニー、逆アナルを体験。いわゆる女性主導の羞恥プレイだが、淡白な演出で終わらせてしまうため、見世物の側面は希薄。穴でコキコキしているような監督の名前が一番エロい。

冒頭部の早いうちから、「主人公の脳内世界かも知れない」という勘繰りに苛まれてしまうが、物語の訴求力はそれなりに保持されている。鑑賞者に答えを委ねるパターンの王道的展開としては、こういうのもアリ。
イチロヲ

イチロヲ