Bobsan

マザーズデーのBobsanのレビュー・感想・評価

マザーズデー(1980年製作の映画)
5.0
トロマ総帥ロイド・カウフマンの弟のチャールズ・カウフマンが監督を務めました。
序盤でカルト宗教や格差社会、ヤングケアラーなどに対しての問題提起をして、意外にもしっかりとしたキャラクター設定が成されているので作品世界に引き込まれます。
3人の女子大生トリナ、ジャッキー、アビーもとても魅力的で、特にアビー役のナンシー・ヘンドリクソンはちょっと「スピード」の頃のサンドラ・ブロックに似ていてとってもチャーミングですね。
そのアビーが、ジャッキーの死を皮切りに目が据わり、トリナと共に壮絶な復讐に転じるクライマックスが素晴らしいですね。編み針で喉を突き刺す、斧で股間を抉る、パイプ洗浄剤を喉に流し込む、テレビを頭に叩き落して感電させる、電動ナイフでめった刺しにする、おっぱいのオブジェを顔面に押し当てて窒息死させるなど、殺人鬼よりも残酷な方法で大殺戮を展開します。
しかし!しかしそのクライマックスを全て帳消しにするラストシーンは観た人誰もが驚愕する事請け合い。開いた口が塞がらなくなるでしょう。
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