プリンス

マザーズデーのプリンスのレビュー・感想・評価

マザーズデー(1980年製作の映画)
2.3
巷ではハロウィンだったそうで。
これは頼まれてもない世直しのチャンスで御座います。ブギーマンのマスク(ハンズ購入)に銃剣装備の三八式担いで、渋谷の街をパトロールであります。いつものように山田康雄の声で選ばしてやりますよ。大人のイタズラか鉛の弾か!!
ま、今年はボヤ騒ぎがありましたし、大事を取って家におりました。因みに去年は風邪ひいて寝込んでました。
そんな武勇伝はさておき、今回もおとなしく映画のレビューであります。プリンスです。
旬のモノ「ハロウィン」と決めたいところですが、諸事情により「マザーズ・デイ」であります。
トロマにカウフマン(弟)ですから、想像以上でも以下でもございません。大筋はアメリカの片田舎で二人の男の子を育てるシングルマザーの話のはずですが、、、
意味の無い前置きと、そこそこの日常に使えそうな小ネタが散りばめられていて、なかなか始まらない訳です。エキストラの方々もいつも通り、パンチが効いた人達ばかり。わたくし、加齢による著しい集中力の低下で、何回も断念しかけました。
さあさあ、ようやくやって参りました。大学時代からの親友、女三人組。いや、カウフマン弟よ。トリオっつうのはキャラ設定や立ち位置が非常に難しいんですよ。わたくし、成功した例はヒップアップぐらいしか知りませんから。今回はカーリーヘア、メガネ、金髪。ほらね、最後は金髪としか出てきませんから。実際の役名は各自で調べて下さい。兎に角、全員ギャランティーの安そうな、そこそこのブス。何でも毎年、旅行に行ってるとか。今年の旅は、キャンプなんだって。オイ、覚悟出来てるな!!
あら、いいところね〜。なんて、行く場所が、湿度の高い樹海の様なジャングルなわけですよ。途中、ウンコ踏んだりしつつ、お約束の全裸沼遊び付き。しかもこの三人組、ラットパックなる日本語に翻訳不能なユニット名でいい年こいてイタズラ好き。米国人とゆうだけで既にマシマシなのに、色々とウザい想い出話や極めて幼稚なイタズラエピソードがてんこ盛り。良くわかりませんが、観てるのが本当にツライ。どれから順番に殺されても文句御座いません。早いとこ片付けて頂きたい!
そして、宴もたけなわ。焚火を囲んでマシュマロ焼いて食う米国人。そしていきなり、カーリーのトラビスネタ、
ユー・トーキン・ミー??
ユー・トーキン・ミー??
うわぁ、ここで!?
しかも使い古しだわぁ、、
と、目を離したスキに、先の兄弟に全員捕まるわけですね。
家に監禁されての、コント風おもしろレイプ。うわ!弟のケツ白っ!!
兄貴っ!キャメラ、キャメラ!!

なんのこっちゃの二日目。
このステイ先の家族のストイックな暮らし振りを暫くご覧あれと、妙な間のある変な映像が暫く続く訳ですよ。
二段ベッドで眠る兄弟。
早起きしてビールで歯磨き、ギャツビー デオドラントで身嗜み。モーニングはバケツでシリアル。まだ子供が食ってる途中でしょうが、関係ありません。お袋さんのピピーっ!号令と共に庭に整列っ!厳しいトレーニング開始。
家の前でひたすらに腕立てやらストレッチやら、、おいおい長いっつうの!!腕立ての回数数えちゃったし!
カラダ鍛えるのに必死すぎて、話もお客さんもスッカリ忘れてるもんで、アッサリ逃げられたりなんかして。
ところがここでトラビス風情も見せ場無く、なんとカーリーが絶命。これはマズイですよ。古くからの親友です。しかもトリオからコンビになる事で機動力アップしますから。
おい、良く見とけ!と、目のカッ開いたカーリーの御遺体を家に向けて座らせまして、メガネが代わって陣頭指揮。アイルビーバックにて、この一家皆殺しにして見せようぞ!!
おおおっ!これが、メガネを外してみると、松金ヨネコ風のちょっといい女!!
ここからの快進撃たるや、場数を踏んでいる私もジワっと胸が熱くなった訳であります。あ、胃酸過多であります。
しかしですよ。ガスターを飲んで良く考えてみましたらコレ、母の日でも無けりゃ生首プレも無く、ド平日の真っ昼間からおふざけが過ぎる女達のほぼ一方的な蛮行に苦しめられる一家の話。軽トラ返しどころじゃありませんから。黒ヒゲ危機一髪なオチもあまりに弱い。エンドロールを観る事なく一時停止。まだDVDカタカタいってますよ。

と、無理矢理長々と書きましたが、見るべき所は他にあるのでしょう。それに、実はさほど面白くも無いので、これ以上はもう書く事は御座いません。終了です。

最後まで読んでくれた方に
一句サービスしときます。

おおやけに
乳ほり出しての
悪ふざけ
生死をかけて
戦の覚悟か

ロ、ロックンロール!!
プリンス

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