流石はロンハワード。スーパーハイクオリティでガチガチに手堅い名作。
火災の描写はもはや言うのもはばかられるが当時の技術でここまで炎をビジュアルのみで描き切ったのはもう素晴らしいの一言。そしてアポロ13でも魅せる業界プロフェッショナルたちのスーパーリアルな描写によって重厚感骨太感増し増しで社会派作品としてもハイクラスで見応えがある。それだけでお腹いっぱいなのにクライムサスペンスとしても非常に優秀。シンプルに面白かった。それにしても同じ時期の羊たちの沈黙も氷の微笑もそうだけど、パソコンが普及する前のアメリカのお役所(警察署とか消防署)ってなんでこんなに趣と深みと色気があっていとおかしなんだろうか？90年代後半になるとヘンテコ近未来装置がズラリ並ぶ管制官みたいなルームが主流になっちゃって数年経ってから観るとちと残念な感じなることが多いけど、この時代までは何年何十年経っても味があってええなぁ。
