ゆずきよ

バックドラフトのゆずきよのレビュー・感想・評価

バックドラフト(1991年製作の映画)
4.0
今年最後の映画になるかな?
実は観るの数十年ぶりです。
初めて観たのは多分小学生の時。
火の恐ろしさ仕事人のカッコ良さ、そして何より映画の面白さを知った作品でした。
これを今年最後の映画にしようと思ったのは今年でUSJのアトラクションが閉鎖になったから。
一度も行った事は無いのですが、私の中でUSJ=ジョーズかバックドラフトってくらい印象に残っていて、自分の知っている好きな映画がアトラクションになっているというのを嬉しく思っていました。
いつかUSJに行った時には絶対にこれをやるんだ!と意気込んでいましたが、それが叶う事は無くなってしまいました。

物語は、消防士の父親を不慮の事故で亡くした兄弟は数年後父と同じ消防士になるというお話です。
兄をカート・ラッセル、弟をウィリアム・ボールドウィンが演じます。
兄は消防士として出来が良く無鉄砲だが英雄。しかし粗暴な振る舞いや無茶をする事で出世できず。
弟はそんな兄に劣等感を抱きつつ、側で兄を見る事で成長していく。
お手本のような兄弟映画ですね。
冒頭の父親の死が幼少期の私には衝撃的で、身近に死を感じた初めての経験かも。
消防士が主体となってはいますが、中盤以降は刑事ドラマ要素強めです。
あと軽めですがラブシーンもあるのでご家族で観る際にはご注意を。
この時代に素晴らしい炎の表現力。
生き物のような火の動きは本当に怖くて美しいです。
登場人物もそれぞれちゃんと個性があり魅力的でした。
私の推しはやっぱり放火犯罪捜査官のロバート・デ・ニーロ。
だって消火後の現場でタバコ吸うんですよ?ありえないでしょう。
しかも油撒いて火をつけて「※このあとスタッフが美味しくいただきました」というようにご丁寧に消火シーンまで見せてくれるとは。
事件が徐々に真相へと近づいていくテンポが良く非常に観やすいです。
終盤はアトラクションにもなっている工場火災の現場へ。
本当に息の詰まる展開が続き画面を通して熱さが伝わってきました。
何度観てもドラム缶が飛ぶ所でびっくりしちゃう。
この辺りから展開を知っているので涙を堪えるので必死です。いや、すみません堪えきれていませんでした。
ラストは伏線も回収してしっかり断罪し明日へと繋がる終わり方。
名作です。

今年の締めくくりに相応しい映画でした。
もしかするとしれっともう一作くらい観る可能性はありますが、しっかり観れるのは多分今年最後。
今年から移籍して始めたFilmarksにも慣れてきましたし来年も雑多なレビューをお読み頂けると幸いです。
2024年皆様が素晴らしい映画に出会える事を祈りまして締めくくらせていただきます。
良いお年を。
ゆずきよ

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