20年ぶりくらいにみた。
時代劇としてとんでもなくよくできている。
合戦のシーンや、城下町の街並みなど、ところどころ岩明均を思わせるリアルさだ。
車で戦場を駆けるシーンなど、『ヒストリエ』でないか。
また、恋が初めて車に乗るときのあの所作は素晴らしく、スピードを上げる車の後部座席に座る恋と、それに追いつくことのできない又兵衛の対比は美しい。
恋は来る時代に続く流れに乗ることができるが、又兵衛は取り残されることを表してるようだ。
それから、又兵衛を見送るヒロシたちの面持ちなども情感に溢れている。
終盤の一連の戦闘シーンは、最高のアニメーションで、デフォルメもタイミングも構図もすべてが素晴らしい。
決めるべきところで線を太くする演出は、昨今の流行り（ハイキューなどに顕著な）の先駆けだろう。
こんなアニメーションがみたいのだ。
