スコセッシの初長編監督作品
若いなーってだいぶ感じる。今と比べるとね。
今作はスコセッシがギャングに対して傍観者であったことで、それによって傷つく人を見てきたんじゃないかなーなんて感じる作品であった。
そういう意味ではアリスの恋とかを撮るにあたる下地は少しずつあったのかもしれない。
ミーンストリートのコメンタリーではマーディク・マーティンが述べていたように、この時期では女性の描き方が処女か娼婦かの2択しかなかったと述べていたように、個人的にはキリスト教によって救われないものが炙り出され始めていた時代だったように感じる。
主人公もまた教えの狭間に押し込まれている。
キリスト教的許しの姿勢が限界を迎えている。
映像フェチズムで映画を作っているように感じるため、見やすくはないが好きな映画だった。