モトクロスの大会に出場するため、トレーラーで道を急ぐ若者たちの一行。
しかし、車のトラブルに見舞われ、恐るべき殺人鬼集団に襲われる羽目になる。
1977年、スプラッタ映画がブームになる前のB級スリラーの『サランドラ』の続編。
野蛮人がひたすらオノを振り回したり罠を仕掛けたりするスラッシャー・ムービー。
随所に前作の映像そのままに使われているところはやや手抜き感満載。
そして今回の被害者はただの「アホな学生グループ」である。
「都市伝説につられた無謀な若者が自滅する」っていう、まるっきり“ジェイソン”的な感じ。
ジェイソン風味を増すために、ちゃんとセックスシーンも入ってるし。
次々と殺されていくのはいいのだが、前作と比べて怒りと悲しみの連鎖反応が起きづらい。
だが前作よりエンターテイメント性はアップ。
前作より見やすい。
バイクアクションとか加わったり、バカ若者が増えたり、残酷性が薄まったり。
しかし前作の殺伐さが無いぶん、オリジナリティは薄まっている。
お約束で危険地帯に迷い込んだり、おバカ(それもちょっとエロ)をやらかして死んでいく辺りは笑えます。
おまけに前作以上に間抜けな殺人一家たち。
派手に登場した割には自分で動けなくなったり、またまた「天敵」にやられたり。
だいたい最初から殺す気なら、何で凶器を使わず素手で襲うのでしょうか・・・謎。
更に重要な役(前作と繋ぐ役割があります)の女性の安否が、はっきりわからないまま終わっちゃいます。
死んだの?
あれで?
最後に生き残った人物もその存在を忘れてる?