連投になりますので、
例の如くこちらはスルーしてください。
🐾
怪奇なムード満点の70年代ホラー。
恐るべき少女の物語。
田舎の森の奥深く、大きなお屋敷で父と兄と暮らす少女のところへ子守のお仕事でやってきた女性。
今作はこの子守の女性の目線。
少女は常にむくれた顔をしてて、『ヴァージン・スローター』や『白い家の少女』のようにミステリアスさが無い!
ちょっとときめきが足りないのが残念だけど、この映画のいいところはたくさんある。
その①映画全体を包む幻想的な描写
その②ゾンビの造形
その③まあまあグロもある
その④薄明りや昼間が多く、画面が暗すぎない(画面真っ暗すぎて何が起きてるかわかりづらいということがない)
その⑤後味いい、悪いはネタバレになるので伏せるが、好きな後味。
スモーク炊きすぎですよ、ってくらい白もや煙る深い森の奥の墓地。
少女が描く薄気味悪い絵や幻想的に描かれた回想、秘められた能力も示唆される。
少女のお願いを聞いてくれるというお友達の正体は謎めいていて、
挿入されるピアノ曲も不安をかきたてる要素たっぷり。
目を抉り取られた人間やらお腹を撃ち抜かれた男などグロ描写、
真っ白に炭化したような状態の悪鬼(ゾンビというよりも)などなど手作りな特殊メイクもいい感じ。
悪鬼から逃げ惑う中、男がせっせとやっつけてる横で子守の女性はずっと金切り声をあげるだけ…(全く役に立たない)がえんえん続くとこはちょっと長め…でも悪鬼がなかなか怪力で徐々に関門突破してくる様子はなかなかいい。
あとにゃんこがいけにえになります。
でも墓石の後ろから手が伸びてきて、ゾンビに手渡されるだけなんで、妙にほっこりしたり。