はやと

ベルリンのリュミエールのはやとのネタバレレビュー・内容・結末

ベルリンのリュミエール(1995年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

とある兄弟が開発したビオスコープと呼ばれる映写機の誕生秘話をサイレント映画チックに再現した映像とともに、娘の回想ベースで当時の実情が語られる。

ヨーロッパでは初となる映写機が開発されたのは娘への愛情がきっかけというのも微笑ましいけど、何より冒頭や中盤で挟まれる当時をサイレント映画風に再現した映像がとにかく素敵。

実際には彼らの技術が後世に残ることはなかったかもしれないけど、映画の礎を築いた彼らに対する敬意に満ちた、ヴェンダースの映画愛で溢れた作品だった。

今では映画館に行かなくても家でリモコンで選択した作品を高画質で観られる時代だけど、当時は映画の撮影にも光量等の条件があったり、映写機自体が存在してなかった時代で試行錯誤する彼らの熱意が凄くて彼らのおかげで今こうして映画を楽しめる時代になったんだと改めて実感。
何事も先駆者がいたことで今の生活が成り立ってるんだな。
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