【前半がややゴタゴタ】
BSにて。
グレゴリー・ペックが悪名高いナチのメンゲレ博士を演じています。
多数の人体実験を行い、戦後は南米に逃亡したというので有名な人物。
ペックの悪役は珍しいと思いますが、なかなか堂にいった演技を見せてくれます。
そのメンゲレを追うユダヤ人がローレンス・オリヴィエ。
全体の構想としては面白いと思うのですが、筋書きが特に前半ゴタゴタしていて、あまり面白みが感じられないのが惜しい。
後半になるとようやく話の本筋が見えてきてそれなりになるのですが。
途中の関係者の対応なんかにも分かりにくいところがありました。
脚本がもう少しうまくできていたら、傑作になっていたでしょうに。
少年の不気味さについても、もっと工夫があって良かったのでは。