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ブラジルから来た少年のharuのレビュー・感想・評価

ブラジルから来た少年(1978年製作の映画)
3.5
第四帝国の復活。

ナチスハンターのリーバーマンの元に、ある人物から「ナチス残党が何やら怪しい動きをしている」とタレコミが。何とヨーゼフ・メンゲレが、ナチス会のメンバーと94人の男を2年半で殺す計画を立てているらしい。リーバーマンは、すでに殺されてしまった被害者の情報を集めるうちに、彼らにある共通点を見出す。

グレゴリー・ペックとローレンス・オリヴィエが共演したサスペンス。しかしこの2大スターを差し置いて、「ブラジルから来た少年」が怖すぎて震える…エスターのお兄ちゃんかな?ってくらい「どこかが変」でした。
メンゲレが計画始動を高らかに宣言すると、理由不明でリストの人間が次々と殺されていく。殺ってる人間でさえ、意味がわからない計画。そこにはメンゲレの大きな野望が隠されていた。前半はとりあえず謎が散りばめられ、なかなか全容が見えず、若干退屈に感じたりもしましたが、中盤からおもしろくなってまいりました。メンゲレってマッドなイメージでしたが、本作では思想は十分アレですけどぶっ飛んでるとまでは言えないまぁまぁ普通の人間だし、ストーリーもナチなら近いことやってそうで、フィクションとは言い切れないところが怖いです。
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