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バンパイア・ラヴァーズのくりふのレビュー・感想・評価

バンパイア・ラヴァーズ(1971年製作の映画)
3.0
【死女の羽衣】

自宅発掘DVD再見にて。

70年代、斜陽化する怪奇映画の老舗ハマー・フィルムが、エロ増しで再起を狙った一本。日本でも日活が、本作の翌年ロマンポルノを始めたというシンクエロニシティ。www

ファニュの原作は未読で忠実度はわからないが、レズビアン描写が“活かせる”素材として選ばれた気はする。

要は、吸血女パラサイトのお話。16世紀のオーストリア。名家を狙い、魅力的な居候として入り込んで若い娘を誑かす。

どうも、この女吸血鬼は元々レズビアンらしいが、相手を殺す前提で躊躇なく、愛を囁くそのやり口からは、作り手が無邪気なレズフォビアでは?とも思えてしまう。

無邪気といえば、おっぱい映画としては合格!谷間披露にとどまらず、メイン女優陣が皆ご安心くださいちち、はいてません。

中でもマデリン・スミスの半球型ツイン・ピークスは、ゲージツとも言えましょう。彼女は、本作のアイドルとして輝いておりますね。この後も、ルッキズムの奴隷的芸歴だったようですが。ボンドガールとか。

要の、一時ホラークィーンでもあったイングリッド・ピット姐さんも素敵ですが、実際のお年より枯れて見え、誘惑力不足かと。肌の見せ所を間違えたカンジ。この後のエリザベート・バートリ風なのや、『ウィッカーマン』のあの役の方が合っているかと。

演出は、大衆向け職人監督がしゃきしゃき撮っているので話が早くていい。時に、イーサン・ハント顔負けの早業仕事をやってのける吸血チーム。

その一方、もっとお耽美にいざなってほしいところが、そうはならない…けち。

ツカミはよかった。吸血鬼は昼に寝ている間パジャマを着ていて、夜、徘徊する時脱ぐのだが、パジャマがないと寝られないらしい。…こどもか!

そんなだから、仕留めたいハンターから、パジャマを狙われることになるが…

このシークエンスが、そうなるルールはよくわからないがwww唯一、夢幻的で酔えました。

でもその後は、しゃきしゃき。だからおっぱいも即物的。悪くない展開ですが、意外性はやっぱり、ない。

自分が見たいおっぱ…いや、個所を見つけて集中すれば、あまり古さを感じない佳作になるとは思いますが。

それにしても、新生ハマー・フィルムはやっぱ、続かなかったのだろうか?

<2024.2.14記>
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