広島カップ

SF巨大生物の島の広島カップのネタバレレビュー・内容・結末

SF巨大生物の島(1961年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

南北戦争の末期の1865年、南軍の刑務所から気球に乗って脱走した五人の男達。
脱走後に嵐に会って流され、ニュージーランド近くの無人島?にたどり着いた。

島でのサバイバル生活が始まるのだが、その島に着いて初めに手に入れた食材が巨大な牡蠣。
彼らはこの時点で「何故だ!何故この島の生き物はデカいのだ」と皆思わないし口にもせずに、まずは食べ物があって良かった良かったと美味しそうに生牡蠣を食す。
次が巨大カニ。カニはその火山島に湧く温泉でボイルドクラブにして美味しくいただく。
その次が毛羽をむしられたような身すぼらしい姿の大きな雛鶏。タレ焼きという訳にはいかないがおそらく海水の塩分を利用して塩焼きでいただく。
最後に巨大な蜜蜂が産生する甘〜いハチミツでもってデザートも完璧。
生牡蠣を除いてはそれなりの格闘はするが生き抜く為には致し方なく、また労働あってこその味も格別というところ...
その島はなんと三つ星レストランアイランドだったのでした。

次々に何かを食べるシーンが続くのですが、グルメ映画ではありません。
食べる対象が大きくなると人類の食糧問題が解消さるんですよという社会的なテーマがあるわけでもありません。
空想がちだった子供の頃の夢をCGなんか無い時代になんとか現実に現したいという製作者の強い思いを感じます。
広島カップ

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