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SF巨大生物の島のmitakosamaのレビュー・感想・評価

SF巨大生物の島(1961年製作の映画)
3.7
ジュール・ヴェルヌ原作のミステリアスアイランドの映画化。海底2万マイルのネモ船長も登場するSF大作だ。

南北戦争で、捕虜でして捕まっていた北軍兵士ら3人が脱獄。新聞記者と、南軍兵士1人と共に5人で気球で脱出する。

気球は流されるままどこかの無人島に到着し、5人はサバイバル生活が始まる。
基本、北軍の将校がリーダーシップを取る。これに対していがみ合ったりはしない。この手の無人島サバイバルは、騙し合いや裏切りなどの殺伐としたドラマが付き物だが、今作にはそれが一切ないのが特徴だ。
一つには南北戦争で争っていたことの無益さを主張する狙いは有っただろう。非常に健全で少年少女向きの冒険活劇だ。

だから、女2人が漂流してきた時もガッついたりしない。みんな紳士だ。

そんな彼らの敵となるのがカニや鳥だ。デカイ!デカイぞ(笑)この特撮が言わずと知れたハリーハウゼン。よく出来てるわぁ。そして倒したらみんなで食べる(笑)

流れてきた女は貴族っぽい熟女と姪っ子なのだが、ワガママそうだったおばさまが実に有能。

姪っ子は北軍の若い衆と良い仲になる。そんな中、巨大ミツバチが!そして海賊が!

畳み掛けるような展開に、更に島の秘密を知るネモ船長が現れる。巨大生物は食糧危機を救い戦争を根絶させる為の実験だったとわかる。
食糧不足で貧困は解消されるかも知れないが、それと戦争は別なんじゃないか…?戦争ってもっと多面的な理由があるだろうに…とか言っちゃダメなのか?

島の火山の爆発で脱出が迫られる。ここでもやはりネモ船長が頭が良いのか悪いのかよくわからん。ノーチラス号も活躍出来ず。軍人の方がずっと頭が良く見えるのよね。
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