爆裂BOX

ファイナル・デッドゲームの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ファイナル・デッドゲーム(2009年製作の映画)
3.4
孤島に休暇に来た9人の男女。彼らは地下室でボードゲームを見付け暇潰しに遊び始めるが、それは悪魔が発明した呪われたボードゲームだった…というストーリー。
アフター・ダーク・ホラー・フェス・ジャパン公開時は「マーダーゲーム~殺意の連鎖」というタイトルでしたがDVDは「ファイナル・デッド・ゲーム」というタイトルに。この経緯は同じくアフター・ダークで公開された「解体病棟」と同じですね(あちらは「ファイナル・デッドオペレーション」というタイトルでしたな)
ゲームを始めた9人は、ゲームを進めるうちに隠していた秘密を暴かれて、次第に疑心暗鬼と憎悪に駆られて殺し合いを繰り広げる、という内容です。
ストーリーは「死霊のはらわた」タイプで、引いたカードに指示された内容の告白をしなければならないというゲームのルールによって隠されたドロドロした人間関係が明らかにされ、更に悪魔の見せる幻覚によって疑心暗鬼になり殺しあうというもの。
前半は若者達が遊んだり告白したりするだけでダラダラした感じですが、ちょっとコメディっぽいシーンも入ったりして個人的には飽きませんでした。「俺の彼女と何してた!?」と男二人揉めてる所にセクシー美女がバスタオル一枚で現れて、一気に揉め事どうでもよくなるところ爆笑しちゃった(笑)その後オッパイ見せてる後ろにそれぞれの彼女2人立ってるシーンでショックシーンみたいな大仰なBGM流れる所も(笑)ていうか、一枚目の時点でかなりギスギスした雰囲気になるのにゲームを続けるのが理解できません(笑)ドンドン悪くなるのは分るだろうに…二枚目轢いた時点で今すぐ解散!と言いたくなるぐらいに一気に空気悪くなったのにまだ続けるし(笑)
後半は獣頭の悪魔も登場しますが手を下すのはとり憑かれた人間で、チェーンソーも登場して、鍬を頭に突き立てたり、ショットガンで頭吹き飛ばしたりチェーンソーで腹抉ったりと結構なゴア描写も見せてくれます。ペンチで歯を引っこ抜くシーンで、抜いた歯に神経繋がっててピローンと伸びてプチンッ!と千切れる所妙に痛々しく感じた。憑依された人間の目が黒くなるのも気味悪くていいですね。
主人公かと思われたキャラが退場して意外な奴が最後まで残るのも予想外で良かったです。リックは最初の方で皆に攻め立てられて追い出される所ちょっと可哀想だなと思いましたが、最後の行動見てやっぱこいつクズだなと思いました。
ホラー映画でよく見るダニエル・ハリスや「プラネット・テラー」の双子ちゃん、アヴェラン姉妹が出てます。ロバート・パトリックの怪しい親父はちょっと中途半端だったかな。アッサリ退場するし。
もっとボードゲームメインになるかと思いましたが最後の方は関係なくなっちゃってました。ゲームで疑心の種植え付けられてたとはいえ、後半はみんな勝手に殺し合ってましたね。
オチは反則気味の投げっぱなしですが、まあ、許容範囲です。でも、出来ればボードゲームと絡めてあがれるかあがれないかが生死を決めるとかオチに絡めたら良かったかな。
B級ホラーとしては普通の出来だと思います。ハードル下げればそれなりに楽しめるのでは。