真魚八重子

赤い靴の真魚八重子のレビュー・感想・評価

赤い靴(2005年製作の映画)
2.7
幽霊ならなんでもありな、理屈のないホラーなので正直それはどうでもいい。
2005年のこの映画でも長い髪の少女なんて古いのに、いまだに出てくるのが信じられない。心霊映画の劣化はひどい。

ポストコロニアリズム的な要素が若干あって、戦時中のソウルでの日本女性と韓国の女性の争いが言及される。そういう当時の賑々しい親日表現や、そこにある嫌悪などは面白い。そこまで恐怖の理屈が遡るのは良かった。

主人公キム・ヘス(この頃と今も全然変わらない、不老)の苦悩と、記憶のない状態をもっと明白にしたら怖いのに。心霊でも動機は必要だ。
真魚八重子

真魚八重子