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40男のバージンロードのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

40男のバージンロード(2009年製作の映画)
3.5
バディ映画とラブコメが融合して、一映画で二度おいしい的な作品です。ポール・ラッド、ジェイソン・シーゲル始めとし軽めのコメディ系の映画やTVドラマでお馴染みの俳優さんがずらりと勢ぞろい、安心して楽しめる感じ。が、これまたなんという邦題のセンス...

恋人と婚約した友達いないピーターが、式のために慌ててみつけた友達シドニーとすっかり打ち解け心許せる仲になると、「そもそも俺結婚する必要ある?」的なストーリー。

友達いないといっても特に何か困っていたわけではなく、なんとなくガードが固かっただけ。そんなピータをうま~くほぐしていくシドニーを演じるジェイソン・シーゲルがいい味出してる。この男の親しみやすいけど、なんだかいいヤツとは言い切れないというか絶妙に信用ならない感じが、ちょっとストーリーを読めなくしとるんよ。このキャラに対する観客の複雑な思いは主人公の気持ちとぴったり重なって、王道なのに適度なドキドキが味わえて満足度高し。

恋人にしても友達にしても生きるのに必須なものではない。それでも彼らと一緒にいるのには、何かしら自分にとって大切なものを与えてくれる存在だから。本作はそんな「何かしら」の中身を突き詰めることで、軽いのにしっかり心に刺さる作品に仕上がっていました!
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