このレビューはネタバレを含みます
ジョニー・トー作品にはあまりはまらないかも…と思っていたが、これはかなり面白かった。
何しろサイモン・ヤムが超いい。ニヤニヤしてカメラ構えながらフラフラチャリをこぐサイモン・ヤム。スリ仲間の面々もどれも良いキャラ。
ギャグとシリアスのバランスが絶妙で(というかほぼコメディ)、ラスト、スリ対決(ケレン味たっぷりで最高)に負けた敵の金持ちジジイが囲っていた女を潔く手放したかと思えば、車のなかでメソメソと泣き出すくだりなんか最高だった。
螺旋階段の渦を見上げたカットなど、画作りも印象的で、ジョニー・トーもっかい見直さないと、と思った。