なまくらウォッチメン

不安が不安のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

不安が不安(1975年製作の映画)
3.7
女性主人公のニューロティックスリラー
夫や姑、小姑と言った抑圧的な環境に置かれているものの、直接的な鬱の要因を描かないのは『ジャンヌ・ディエルマン〜』的で良かったが、テレビ映画ということもあってか説明的でチープなのが残念
ファスビンダーの中ではそこまでだった

同じテレビ映画の『マルタ』は低予算っぽくはあるものの、画作りにチープさが無かったので、撮影監督のミヒャエル・バルハウスとユルゲン・ユルゲスで相性の差があるという事かな
主人公がヘッドホンをして意識を外界からシャットアウトする演出も、完全な無音にするのが安易に感じてダメだった