戦闘マシンのような競技用車椅子でタックルしボールを奪い合う,かつて殺人競技と呼ばれた車いすラグビー
世界選手権10連覇のアメリカVS元アメリカスター選手が監督を務めるカナダのパラリンピックまでの死闘を追う.
登場人物皆漫画のキャラかってくらい強烈で展開も劇的.
試合で負傷し首にボルトが入ってもプレーをやめない人がいるほど中毒性が高いこのスポーツの激しさと魅力,選手たちの屈強なアスリートとしての誇り,人間ドラマ,それぞれの障がいの受容の過程をバランスよく写した稀有なドキュメンタリー.
特に車椅子生活を送る(モテモテの)男性の性について取り上げた点は今も新しい.
劇中,脊髄損傷後も性行為は可能か？と聞かれた医師が「大丈夫ですビデオで解説しますよ」と答える.
「女は惨めな男が好きだから車椅子はモテる」と語るモテモテのアメリカ代表マークは「歯ブラシの持ち方を持つ前にリハビリで抜き方を学んだ.車椅子生活になってからのセックスは人生最高の経験」と.
登場人物で特に印象に残ったのはカナダの監督を務めるジョー.
アメリカではパラ金メダルに導いたスター選手だったが加齢を理由に代表から外されブチギレ,連盟を訴えようとする，からのカナダ代表チームの監督になり世界選手権で🇺🇸を潰す.
選手に「奴は🇺🇸を逆恨みしている」「fuck you誰があんな奴尊敬するか」とか言われる人.
みんなアスリートなのにFワード使いすぎで笑ってしまった.
