Kotohei

planetarian 星の人のKotoheiのネタバレレビュー・内容・結末

planetarian 星の人(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

絵柄がどうもオタク向けっぽく、見る気もありませんでしたが、泣けると聞き視聴。
言い様にも悪い様にも裏切られました。

まず世界観が分からない。
雪が積もって、空が見えなくなるほどの灰が舞う終末戦争が生じたことがわかるが、その原因は何なのか。
また、女性ばかりがというセリフがあったが、なぜ男性は消滅していったのか。
そして、ではなぜ男の子供が2人も存在しているのか。
背景の説明がとにかく不足しておりました。

ただ、物語の本命はおそらく、その日暮らしの希望の無い青年が過去のデータから更新されていないロボットと出会い、自分を取り戻して行くものだと思います。
世界背景ではなく、ロボットと青年の物語なのでしょうから、そういう点に触れないべきなのかもしれません。

賛否両論のあるエンディングですが、メモリは使われずそのまま子供たちが持っているままなのでしょうね。
そうしなければ、彼女の記憶を天国につれていけませんから……。
扉が1つだったのは、人も機械も同じ天国に行けたと言う証明で、ハッピーエンドに仕上がってました。

攻撃を受けた後、タイムリミットと言いながらだらだら話していたのはさすがに少し冷めましたが、平和だった時の映像が映し出されて、つらいものがありました。
そして、「壊れていたのは私ではなく……」と言う趣旨のセリフは涙なしには語れません。
彼女が守りたかった人類が壊れていたと言うことを認識してしまったのですから……。
Kotohei

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