TLでキム・ジウン「箪笥」(2003)のリメイクと知って鑑賞。本家はまだまだ発展途上のKホラーにあって出色のサイコホラーだった。
そこはさすがハリウッド、本歌取りというより、大筋は踏襲しつつ、アメリカ向けにかなりプラグマティックな脚色を施した感がある。こちらを先に観ていたら、それなりに感心していたかもしれない。どこかカラッとしていて、登場人物たちも基本陽キャだし、そもそも箪笥なんていう地味なやり口は採らない。爆発あるのみである。
情緒や映像美という観点からも本歌が数段上手だが、決して面白くないというわけではない。調理法の違いを楽しむくらいで鑑賞しましょう。