ハテナ

ヒッチ・ハイカーのハテナのレビュー・感想・評価

ヒッチ・ハイカー(1953年製作の映画)
1.9
ヒッチハイカーのフリをした連続殺人鬼を乗せてしまった男たちの話。
この映画、リメイク版もあるそうですね。レビュー書いてて知りました。

妻と子供のいる喧騒を置いてきて、ふらっと遊びに出たふたり。パブで遊ぶか、釣りでもするかと言っていた矢先、ひとりのヒッチハイカーを拾います。彼が今世間を騒がせているお尋ね者とも気づかずに……。
殺人鬼として追われている彼は国外に逃げたいようで、一同はメキシコの港湾都市を目指してひたすらデスロードを走ることになります。

話の筋としてはいいんだけど、小道具が活きてない感じがすごくする。殺人鬼の右目(まぶた)がうまく閉じれない設定とか、途中で車を壊して、敢えてガソリンの跡をたどれるようにしてるところとか。殺人鬼vs警察は二の次どころか三の次ぐらいで、中途半端に挟まってるからなおさらそう思う。殺人鬼の裏をかこうとしたわりには、あっさりとしたラストだし。

それに、不運な男たちと殺人鬼とのやり取りが常に緊迫感を演出しているか、と言われると、そこもちょっと悩んでしまう。心理戦や強迫観念に駆られるところもあるけれど、なんとなく頼りないというか、そのくらいの銃1丁なら一瞬のスキをついてなんとかなるんちやうの? とも思っちゃう。
つまらなくはないけど、言うほどの緊迫感を楽しめるかは、微妙かもしれない。

観た日:2023/1/12
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