ヘソの曲り角

ヒッチ・ハイカーのヘソの曲り角のレビュー・感想・評価

ヒッチ・ハイカー(1953年製作の映画)
3.5
まーなんとも言えない。ラストの緊張感は流石だしところどころキマってるショットもあるのだが全体的に展開がないので70分以上の体感時間に思えた。実話ものっぽいからどうしようもないのかもしれないが犯人があまりにイカれすぎててイライラしてくる。ナチュラルボーンでクリミナルな野郎だから話が通じないし犯罪においても知性がない。人質も妻に内緒で女遊びしに来たがばっかりに巻き込まれる不運っぷりがすさまじい。

半分以上のシーンが車内なのは映画としてうまいなと思わせる。それと対照に(おそらく別班の)ロケーション撮影が広大なアメリカの大地を映している。男しか出てこない映画をアイダ・ルピノという女性監督が撮る面白さは多分あるだろうけどあんまり考えないことにする。ていうかアイダ・ルピノ、「青春がいっぱい」は女子校ものだったしそういう作風にしがちなのかもしれない。