たぶ

北京の自転車のたぶのネタバレレビュー・内容・結末

北京の自転車(2000年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

貧しいふたりの17歳の少年、一台の自転車をマクガフィンとして、北京の街で大暴れ。
北京の街角で見られる格差がテーマだろう。必死に宅配会社で働こうとするけど何だかんだでうまくいかない小貴、きれいな制服の高級中学に通うけど貧乏で家のお金をくすねて中古自転車を買う小堅、家政婦なのに勝手に雇用主の服や化粧をこっそり使う近所の姉さん、中国の経済発展の中でのあるあるな風景なんだろうなぁ。

若者たちの暴力や、衝突がやや過剰で痛い。家政婦のお姉さんとぶつかって、マウンテンバイクが上手い兄ちゃんを石で殴って、あれ?死んじゃった?と思わせといてむっくり立ち上がるシーン、ダブって見えてしまいなんか笑いを狙ってるの?と思ったり、でもあまりいい気はしない。

宅配会社で給料天引きで自分所有の自転車になるまで一途に頑張ってた小貴が、最後まで報われず可哀想。

小貴と小堅が自転車を交代で使う展開になったのはちょっといい話で暖まる。

胡同のチャリチェイスはなかなか良い。

王小帅監督作品は、台詞を省いて映像で見せる比率が多いので好感もてるが、BGMがなんか古くさいというか、唐突というか、やや違和感をかんじてしまう。
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