後味の悪い不倫ドラマ
ネトフリで観ました。
若い人は観ない方がいいと思います。
観たら、結婚というものに失望するだろうから...
子育てをようやく終えたスザンヌ。
彼女は理学療法士の仕事を再開することになり、医師である夫の理解も得て、自宅に診療所を作ることになる。
そして、自宅の改修工事に訪れたのは、スペイン人のイバンだった。
ある日、イバンがスザンヌの不注意のため事故に遭ってしまい、それを契機に二人は関係をもってしまう...
40過ぎの中年女性が転落していく様子を、「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマスが演じる(この作品でも不倫の役でした)。
スザンヌの男への溺れ方が凄まじく、真っ昼間から情事に耽り、なんと野外でも...のご乱行ぶり。(サカリのついた猫のようでした)
K.S.トーマスの体当たりの演技にタジタジとなりました。
当然、不倫は許されるものではなく、夫は嫉妬に狂い、二人を引き離そうとします。
で、夫を弁護するわけではないのですが、このストーリーだけの文脈で判断すると旦那には非がないのですよ。
本当に可哀想で同情して、私は同性として見ていられませんでした。
そして、妻の不貞に目をつぶり、夫は彼女を引き止めようとするのですが...
最後にスザンヌは最悪の選択をしてしまうのです。
夫婦のあり方を考えさせる後味の悪い作品でした。
家族を捨ててまで、彼女をそうさせたのは何だったのかを考えてしまいました...
男と女の関係は、ホント難しいものです。
だから、若い人は絶対に見ないでください！
この作品は、フランス映画祭2010で「旅立ち(Partir)」のタイトルで上映されたそうです。
原題通りで、こちらのタイトルの方が良かったのではないかと思いました。
