メイマーツインズ

ジプシーのときのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

ジプシーのとき(1989年製作の映画)
3.5
【隠れた傑作⁉︎シリーズNo.15】
《人生は蜃気楼のようだ…》

鬼才エミール・クストリッツァの初期作品で、評論家や映画通から高い評価を受けている作品。
久々の再鑑賞。

これは、ユーゴスラビアのジプシーの集落に住む青年ベルハンの山あり谷ありの成長を描いた物語。

作品全体にエミール・クストリッツァ特有の雰囲気が漂う…

”アンダーグラウンド〟で、エミール・クストリッツァの世界に魅了され、この作品の存在を知ることに。
近くのレンタルビデオ屋にも置いてなく、しばらくDVD化もされてなかったので、ずっと幻の作品に…
どうしても観たくなり、わざわざ中古ビデオテープをオークションで購入した思い出が…(苦笑)

”黒猫・白猫〟の原型のような情緒溢れるジプシーの世界…
エミール・クストリッツァの独創的な世界観は、まさに唯一無二!
ジプシー音楽の切ないメロディがたまらない…
印象的なのは、ジプシーの人々が川で祝祭するシーン。とても美しく、幻想的…

かなりハチャメチャな展開で、ラストシーンは、えっ⁉︎…(苦笑)

クリストファー・ノーラン作品が果物でいえば”高級メロン〟なら、エミール・クストリッツァ作品は、果物の王様”ドリアン〟のような…
独特でキョーレツだけど、クセになる味…(笑)

万人向けではない作品です…(苦笑)

さぁ、いよいよ次は2020年最大の話題になった”高級メロン〟をいただきます!