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ジプシーのときのhabakariのレビュー・感想・評価

ジプシーのとき(1989年製作の映画)
5.0
オープニングの砂埃舞う長回しから、溢れ続ける才気。どこまでも猥雑でどこまでも詩的な人間賛歌は、結婚で始まり葬式で終わる。ドブ水すすって、グラスを噛んで、のし上がって、裏切られて。
かの大傑作『アンダーグラウンド』に比べれば、なんとも青臭く、中途半端な映画ではある。ただ、私のオールタイムベストに入るのは間違いなく本作の方だ。
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